一戸建てを売却するときの相場を、売却前に知りたいと考えている人は少なくありません。相場の計算方法や相場をしる方法3つ、さらに相場に影響するものを理解しておくと、実際の売却時にスムーズに商談ができます。
一戸建ての売却価格の相場をしる方法3つ
一戸建ての売却の相場を知るには、3つの方法があると理解しておくと便利です。1つは現在の実際の取引価格を参考にすることだといえます。取引価格を参考にする方法の1つが、国に指定された不動産流通機構が管理・運営しているレインズマーケットインフォメーションを活用することです。
不動産物件だけしか確認できないように思われがちですが、物件の平均価格はだれでも閲覧できます。また、国交省が提供する土地総合情報システムを活用し、地価をチェックすることです。これら2つをチェックすれば、現在の取引価格を確認することがある程度可能となります。
それ以外には現在不動産総合サイトで販売されている物件を確認して、ある程度の相場を予測する方法です。現在のリアルタイムの価格をチェックできるため、信ぴょう性があります。
相場をしる方法3つのうち、最後の1つはシミュレーションサイトを利用することです。一部の不動産業者のホームページでは売却予想価格のシミュレーターがあるため、条件を入力して相場を確認することができます。
相場の計算方法と相場に影響するものを知ろう
相場の計算方法を知っていれば、戸建ての相場を自分である程度計算することが可能です。建物と土地部分それぞれで計算することで、算出が可能となります。具体的な建物の相場の計算方法は、再調達原価に経済的耐用年数から経過年数を引いたものをかけてさらに経済的耐用年数で割ると算出可能です。
再調達原価とは建物と同じ建物を取り壊して再度取得するときに必要な費用で、経済的耐用年数は実際に建物が使用できる年数となります。対して土地部分の相場の計算方法は、固定資産税評価額を0.7で割ると出てくるため、比較的簡単です。固定資産税評価額は固定資産税納税通知書に記載されています。
相場に影響するものは築年数です。基本的に築年数が長ければ長いほど、価値は低くなります。特に10年以上経過した建物の場合は建てた時の半額となることが有名です。また、国内の景気が良くない場合も不動産の価格が落ち込みやすいため、割安となります。
ある程度理解してから業者へ相談を
ある程度下調べすることは重要ですが、あくまでも調べた金額は参考価格です。実際には国内外の景気の情勢から短期間に大きく変化することがあります。そのため、正確な価格を知りたいなら不動産業者へ相談し、直接訪問査定を依頼すると正確に理解できる可能性が高いです。